階段の間取り

・階段でセンスが分かる
2階建て以上の家を考えているのなら、間取りに階段を組み込むのは絶対条件です。
しかし数ある設備の中でも、階段の配置は非常に難易度が高くなっています。
「階段を見れば建築家のセンスが分かる」とまで言われているほど、階段の間取りは設計した人の性格が出ます。

・階段のタイプを考える
階段を間取りに組み込む際、抑えておきたいのは階段のタイプです。
家の高さや広さによって多少前後はしますが、一般的には15段ぐらいの高さになります。
タイプによってメリット・デメリットがあるので、よく考えた上で間取りに組み込むようにしましょう。

・タイプ別のメリット・デメリット
例えば真っ直ぐな階段を設置する場合、スペースを確保でき、部屋を広くとることができます。
しかし万が一階段から落ちてしまうと、大怪我だけでは済まされません。
途中で曲がる階段の場合、万が一階段から落ちてしまっても怪我を最小限に留めることが可能です。
しかしスペースを余分にとってしまうので、部屋は狭くなるでしょう。
階段を間取りに組み込む時は、安全面に関しても注意が必要です。

・家の壁に沿って配置した階段
ごく一般的な階段の配置ではありながら、見た目に安定感を与えてくれます。
なおかつ、細長い土地に建てる家で壁に沿った階段を採用すれば、空間を最大限に活用できます。

・家の中央部に配置する階段
建物の中央に配置した階段はアクセントにもなり、リビングやキッチンに近くなる理由により
家族が集う場所の表情を作ってくれます。注文住宅ならば、階段そのものもイメージどおりに作れますので、
まさしくその家の内部に存在する「アイコン」としての機能を持たせることができます。

・家の隅に設ける階段
建物の隅に踊り場のある折り返し階段を設ければ、すっきりと落ち着いた雰囲気を出すことができます。
間取りに気をつければ寝室などプライバシーを重視しなければならない部屋にも影響が少なく済みます。
階段下に収納を設けることもできます。